芥川賞作家?又吉直樹が2017年に,別冊カドカワ特集号のために書き下ろした恋愛エッセイ「僕の好きな女の子」を,新進気鋭の劇作家?映画監督として活躍する玉田真也が長編映画化。「理想の女性」に対する主人公の逡巡と葛藤。「恋愛関係」ではなく「恋愛感情」そのものを抽出する痛くて切ないエピソードの数々。誰にでも思い当たる節のある,恋をする人間のみっともなさを,リアルな会話劇として鮮明に描き出す。原作者?又吉直樹の市井の人々を肯定する優しい目線と,監督?玉田真也の空気を鮮明に切り取る緻密な脚本?演出。世の中にに溢れる「恋愛映画」とは一味違った,非キラキラ系?青春恋愛コメディ。